背が低く痩せっぽちで緑色のこの小さな人型生物はスピアを構えている。菌類の巻きひげが両腕と中央と両脚からぶら下がっている。
経験点200
真なる中立/小型サイズの植物
イニシアチブ +2; 感覚 暗視60フィート、夜目; 〈知覚〉+7
アーマー・クラス 16、接触13、立ちすくみ14(+3外皮、+1サイズ、+2【敏】)
ヒット・ポイント 5(1d8+1)
頑健 +3、反応 +2、意志 +0
完全耐性 [雷撃]、植物の種別特性; ダメージ減少 5/殴打または斬撃
移動速度 30フィート
近接 爪(×2)=+1(1d4)またはロングスピア=+1(1d6)
【筋】11、【敏】14、【耐】12、【知】8、【判】11、【魅】11
基本攻撃 +0; 戦技ボーナス -1; 戦技防御値 11
特技 《技能熟練:知覚》
技能 〈隠密〉+10(草木のある場所では+18)、〈知覚〉+7; 種族修正 +4〈隠密〉(草木のある場所では+12)
言語 ヴェジピグミー語(話せない)、地下共通語
出現環境 気候問わず/地下
編成 単体、徒党(2~6)、部族(7~30、加えて族長1)
宝物 標準(ロングスピア、その他の宝物)
ヴェジピグミーはラシット・モールド(あずき色ゴケ)として知られる危険な菌類によって作り出される。ラシット・モールドに殺されたクリーチャーは、その苔の胞子の培養器役を務め、時が経つと、死体が破裂して1d6体の成熟したヴェジピグミーを放出する。ヴェジピグミーは自分が出現した死体との間にまったく何のつながりもないのだが、それでもこのクリーチャーは自分の“生みの屍”にある種の奇妙な敬意を払っているようで、死体から取ったぞっとする形見、典型的なところで少しばかりの骨や歯を持ち歩いている。大抵、ヴェジピグミーはそういった骨を用いて粗末なスピアやその他の武器を作成する。
ヴェジピグミーの部族は緊密に結び付いた共同体を作って暮らし、自分たちのラシット・モールドの菌床を猛然と守り抜く。ヴェジピグミーは会話できず、リズミカルに軽く叩いたり強く打ち叩いたり舌打ちしたりする粗雑な言語によって意思疎通している。狩猟部隊はこういったやり取りを通り抜ける洞窟中に響かせる。ヴェジピグミーの身長は4フィート(約1.2m)、体重は15~45ポンド(約6.8~20kg)である。
ヴェジピグミーのおおよそ20体に1体は酋長である。ヴェジピグミーの酋長はアドヴァンスト・ヴェジピグミーで(大抵はクラス・レベルを有し)、その身にラシット・モールドの胞子を蔓延らせている。ヴェジピグミーの酋長の肉体武器の命中を受けたあらゆるクリーチャーは、ラシット・モールドの胞子に感染する(下記参照)。
この有害な菌類は暗くて湿度の高い地域で目撃され、しばしばヴェジピグミーの巣の中央部で極めて大量に増殖している。クリーチャーがラシット・モールドの菌床から5フィート以内まで近づいてきたら、この菌類は半径5フィートの爆発の範囲内に大量の胞子を放出する。この範囲内にいるすべての者は難易度15の頑健セーヴを行なわなければならず、失敗すると速やかに胞子が犠牲者に根を下ろし、毎ラウンド、2ポイントの【耐久力】ダメージを与える。ラウンドごとに、新たな頑健セーヴを試みて、胞子の成長を食い止めることができる。“病気に対する完全耐性”はラシット・モールドの胞子に対する守りとならないが、リムーヴ・ディジーズや類似する効果によって胞子の成長を食い止めることはできる。太陽光にさらすことも、胞子の成長を食い止める。植物はラシット・モールドの胞子に対する完全耐性を有する。
24時間後、ラシット・モールドに殺されたクリーチャーのサイズ分類が小型サイズ以上であれば、その死体を突き破って成熟したヴェジピグミーが現れる。サイズ分類が小型サイズから1段階大きいごとに、死体は追加で1体のヴェジピグミーを生み出す。
酸、アルコール、リムーヴ・ディジーズ(あるいはヒールなどの類似する魔法的効果)を除くあらゆる効果はラシット・モールドの菌床に害を与えないが、酸、アルコール、リムーヴ・ディジーズはいずれも触れるだけでラシット・モールドの菌床1マスぶんを枯らすことができる。太陽光はラシット・モールドを枯らさないが、太陽光が当たっている限りはラシット・モールドを休眠状態になさしめ無害化する。