経験点2,400
混沌にして悪/大型サイズの人型怪物
イニシアチブ +1; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+13
アーマー・クラス 20、接触10、立ちすくみ19(+10外皮、-1サイズ、+1【敏】)
ヒット・ポイント 66(7d10+28)
頑健 +8、反応 +6、意志 +6
ダメージ減少 5/殴打; 呪文抵抗 17
移動速度 40フィート
近接 噛みつき=+13(1d6+7)、爪(×2)=+13(1d6+7、加えて“つかみ”)
接敵面 10フィート; 間合い 10フィート
特殊攻撃 かきむしり(爪(×2)、2d6+10)
擬似呪文能力 (術者レベル7、精神集中+7)
【筋】25、【敏】12、【耐】18、【知】13、【判】13、【魅】10
基本攻撃 +7; 戦技ボーナス +15(+19組みつき); 戦技防御値 26
特技 《鋭敏感覚》、《頑健無比》、《無視界戦闘》、《腕力による威圧》
技能 〈威圧〉+17、〈隠密〉+7、〈交渉〉+7、〈真意看破〉+3、〈知覚〉+13、〈はったり〉+7
言語 共通語、巨人語
環境 寒冷な沼地
編成 単体あるいは魔女団(何らかの種類の3体のハグ)
宝物 標準
ブラック・ハグあるいはアイアン・ハグとしても知られるアニス・ハグは、その汚れた一族の中で最も大きく最も威圧的な身体つきをしている。錆びた刃のような爪と、藍色から黒色をした、いぼに覆われ鉄のように硬い肌でよく知られるアニス・ハグは、同じ種族の特徴である猜疑心と狡猾さは身を潜ませ、代わりに残虐さと嗜虐性という、より本能的な悪徳を見せる。典型的なアニス・ハグは直立して8フィート以上であり体重は300ポンドを超える。
凍える沼や凍てつく沼沢の奥にある暗い洞窟やもつれによってできた空白空間、そして呪われた廃墟に棲むアニス・ハグは夜に出歩いて恐怖を振りまき、無防備な者を狩る。狡猾な精神を持っているにも拘わらず、アニス・ハグは他のハグの多くよりも退廃的であり、よく生きた肉の味とあげられる絶叫という快楽に耽る。グリーン・ハグとは異なり、彼らはオルター・セルフによって人型生物の姿を取る能力を、文明へ潜入することだけでなく獲物を偽りの安全地帯へと招き寄せてから攻撃することにも使用する――助けが必要な旅人のふりか宿営の共有を求める巡礼者のふりをすることがある。
アニス・ハグは幼子と若い動物の肉を求め、柔らかい肉と殺人の悲劇という嗜好のため心臓そのものを特に喜ぶ。腹を満たした後、アニス・ハグは喜んで獲物の皮を剥ぎ、ときに不気味な勲章として自身の衣装にすることがある。彼らは獲物の特定の一部(頭部など)を不幸を広めることに使うために捨てず、そして保管することさえあることが知られている。例えば田舎の農家の子供を食べるアニスは、手元にあるその頭部(か、少なくとも顔部)を犠牲者の両親に返すかもしれない――送り主不明の贈り物という形をとって。最高に巧妙なアニス・ハグはそうした贈り物を、犠牲者の喪中にある友人や家族が巻き込まれるように送る。
多くのハグと同様、アニス・ハグは時に胸糞の悪くなる姉妹たちの魔女団に連なることがあるものの、多くはそのような協調行動には拒否感を持っている。特に既に他のアニスが参加しているような魔女団に加わることは拒むことが多いが、親しいアニスたちによる集団――概して恐るべき三人組になる――が知られていないというわけではない。ありがちなアニスの魔女団はアニスの統率者1人とグリーン・ハグ2人だが、ウィッチが1人か2人入っていることもある。アニスの魔女団は時に追加のクリーチャーを護衛として招集することがあり、トロルやオーガがそのような役割として特に好まれる。