経験点1,600
真なる中立/中型サイズの来訪者(他次元界、火)
イニシアチブ +5; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+10
アーマー・クラス 18、接触11、立ちすくみ17(+7外皮、+1【敏】)
ヒット・ポイント 51(6d10+18)
頑健 +8、反応 +6、意志 +3
完全耐性 [火炎]
弱点 [氷雪]に対する脆弱性
移動速度 5フィート、飛行60フィート(良好)
近接 噛みつき=+8(1d6+2、加えて“つかみ”)、爪(×4)=+9(1d4+2)
特殊攻撃 吸血(1d2【耐久力】)、麻痺の凝視
【筋】14、【敏】12、【耐】17、【知】3、【判】13、【魅】12
基本攻撃 +6; 戦技ボーナス +8(組みつき+12); 戦技防御値 19(足払いされない)
特技 《イニシアチブ強化》、《かすめ飛び攻撃》、《武器熟練:爪》
技能 〈隠密〉+10、〈知覚〉+10、〈飛行〉+5
言語 火界語(話せない)
出現環境 気候問わず/地形問わず(火の元素界)
編成 単体、2体、小集団(3~6)、または小さな群れ(7~15)
宝物 なし
麻痺の凝視(超常)/Paralyzing Gaze 1d6ラウンドの間麻痺状態、30フィート、頑健・難易度14・無効。このセーヴ難易度は【魅力】に基づいている。
火の元素界の不毛の荒野の出身であるラーストはその奇怪な外見の通り危険な存在である。体は隠れている臓器と血管により膨れ上がった1つの腫瘍状の大袋であり、肉体のひだと肉垂れにほとんどおおわれた二つの小さな目を除いて感覚器官をもたない。それよりも特徴的なのは、肉を切り裂く牙のある口ともぞもぞと絡み合う多数の脚だ。特定のラーストの正確な足の数は見たところ定まってないようだ。この絡み合う脚は奇妙にもクリーチャーを支えておらず、空気中にゆっくりと優雅に漂うラーストの下にピクピクさせたりゆれたりしながらぶらさがっている。物を扱うときと獲物を切りつけるとき(多くはこちらが多い)に限り脚を延ばす。
ラーストは言語を話せるように見えないが、動物を上回る程度の知性は持ち合わせており、この天性の狡猾さを狩りの際に発揮する。ラーストが拠点とする火の元素界の灰の砂漠は不毛の地であるため獲物に乏しいため、ラーストは群れでの狩猟を好み、バタバタとした脚の動きにもかかわらず正確に組織だった移動で魚群のように中空に群れを作る。獲物と思しきものに遭遇すると、一斉に下降し、凝視攻撃の影響を受けやすい敵を麻痺させ、移動でき危険なままである敵に集中するために一時的に散開し、爪で切り付け分厚い唇の口で噛みつき犠牲者の内臓と血液をすする。各ラーストはおおよそ1ダースの脚を持っているが、最大4本までしか制御することができず、残りは無駄にぶら下がっているだけである。
ラーストは小さな灰の穴(爪を引っかき回して掘った穴)を住処とし、もぞもぞと動く幼生を産む。成体のラーストは人間ほどの大きさで、体重は200ポンドだ。ラーストは、出身地の火の元素界で身をまぎれさせるのに好都合である、赤、黄色、または紫であることが多く、頭部と脚部は暗い色合いを持つ。火の元素界にいる多くの他の知的な種はラーストの群れとの直接的な衝突を避ける強さ(または分別)を持っているが、偶然物質界へのポータルを通過してしまったラーストの群れ(また、悲惨にも愚かな術者により物質界に呼び出されてしまうこともある)は、その土地の生態系を破壊するものとなり得る。ひどく不快な空腹感は限度がないように見え、ラーストが通った跡は何もかも食い尽くされる。