シンボル・オヴ・デス

Symbol of Death/即死の印
系統 死霊術[即]; 呪文レベル ウィザード/ソーサラー8クレリック8
発動時間 10分
構成要素 音声動作物質、燐、加えて5,000gpの価値があるダイアモンドとオパールの末)
距離 0フィート; 本文参照
効果 印形1つ
持続時間 本文参照
セーヴィング・スロー 頑健無効呪文抵抗

この呪文によって、術者は強ルーンを何らかの表面の上に描くことができる。シンボル・オヴ・デスは作動したなら半径60フィートの爆発内の(ヒット・ポイントの合計が150点までの)1体以上のクリーチャーを殺す。シンボル・オヴ・デスはまず最も近くにいるクリーチャーに作用し、作用を及ぼすにはヒット・ポイントの多すぎるクリーチャーがいれば無視して次に進む。作動すると、このシンボルは稼動状態となって輝き術者レベル×10分間または150ヒット・ポイントぶんのクリーチャーに作用するまで(どちらか早いほう)持続する。シンボル・オヴ・デスが稼動している間に効果範囲に入ったクリーチャーは、シンボルの作動開始点で効果範囲内にいたかどうかに関係なく、シンボル効果にさらされる。クリーチャーは、効果範囲内に留まっている限り、このシンボルに対して1回セーヴを行なうだけでよい。ただし1度効果範囲から出て、稼動中にまた戻ってきた場合、再度セーヴを行なわねばならない。

作動するまでは、シンボル・オヴ・デスは非稼動状態である(それでも60フィートの距離では見えるし読める)。効果を現すためには、シンボル・オヴ・デスは常に立つ場所にはっきりと見えるように設置しておかなければならない。ルーンを覆ったり隠したりすれば、シンボル効果がなくなってしまう(ただし、クリーチャーが覆いを取ったには、シンボル通常機能する)。

普通、シンボルクリーチャーが以下のいずれか1つ以上のこと(術者が選ぶ)を行なった場合に作動する。すなわち、ルーンを読む、ルーンに触れる、ルーンの上を通り過ぎる、ルーンを描いた戸口を通り抜ける、である。いずれの場合にも、シンボルを作動させるためには、クリーチャールーンから60フィート以内にいなければならない(たとえ1つ以上の条件に合致していようと、である。たとえば60フィートよりも遠くからルーンを読んでもシンボルは作動しない)。一旦呪文を発動してしまったなら、そのシンボル・オヴ・デス作動条件を変更することはできない。

なお、ここでルーンを“読む”というのは、ルーンを調べたり、正体を見極めようとしたり、意味を推測しようとするすべての試みを指す。触れると作動するルーンの場合、シンボルの効きをなくそうとして覆いになるものを投げかけると作動してしまう。シンボル・オヴ・デス攻撃に使うことはできない。たとえば、ルーンに触れると作動するシンボル・オヴ・デスをアイテムに描き、そのアイテムでクリーチャー接触しても、シンボルが作動することはない。これと同様、シンボル・オヴ・デス武器に描き、武器が敵に命中を与えた際に作動するようにしておくなどということはできない。

術者は独自の特殊作動条件を設定することもできる。これは術者の望みしだいで、どれだけ単純にも複雑にもできる。シンボルを作動させる特殊な条件はクリーチャーの名前、身元、属性に基づいて設定できるが、それ以外は識別可能な行動や特性に基づいたものでなければならない。レベルクラスヒット・ダイスヒット・ポイントなどのつかみどころのないものは不適当である。

シンボル・オヴ・デスを描く際に、術者は合言葉を指定し、それを使ったクリーチャーシンボルを作動させないようにすることができる。合言葉を使った者は、ルーンから60フィート以内に留まっている限り、そのルーン効果に対する完全耐性を有する。1度効果範囲から出て、作動中にまた戻ってくる場合には、再び合言葉を使わねばならない。

術者はまた、シンボル・オヴ・デスクリーチャーを何体でも同調させることができるが、そうすると発動時間が延びてしまう。1~2体のクリーチャーを同調させるのにかかる時間は無視できるほどだが、小さな集団(10体まで)を同調させるには1時間かかり、大きな集団(25体まで)を同調させるには1日かかる。これより大人数の集団を同調させるには、25体ごとに24時間ずつ必要になる。特定のシンボル・オヴ・デスに同調したクリーチャーは、そのシンボルを作動させることはなく、そのシンボル効果に対する完全耐性を有する(たとえ作動開始点で効果範囲内にいても)。術者は自分の描いたシンボル・オヴ・デスには自動的に同調したものと見なされるので、常にそのシンボル効果を無視でき、うっかり作動させてしまうこともない。

リード・マジックを使えば、〈呪文学〉判定難易度10+シンボルの呪文レベル)に成功することでシンボル・オヴ・デスを識別できる。むろん、そのシンボルが“ルーンを読む”ことで作動するようになっていた場合、この作業によってシンボル起動する。

シンボル・オヴ・デスは、そのルーン単体を目標としたディスペル・マジックに成功すれば取り除くことができる。イレイズ呪文シンボル・オヴ・デスには効果がない。シンボルが刻み込まれた表面を破壊すれば、シンボル破壊できるが、その効果も作動させてしまう。

シンボル・オヴ・デスパーマネンシイ呪文永続化できる。永続化したシンボル・オヴ・デスが、〈装置無力化〉等によって無力化されるか、響を及ぼせるヒット・ポイント上限まで作用を及ぼしてしまったなら、そのシンボルは10分間非稼動状態となるが、その後は元通り、普通に作動するようになる。

注:シンボル・オヴ・デスのような魔法の罠発見し、無力化するのは困難である。いかなるキャラクターも〈知覚〉を用いてシンボルを見つけることができるが、罠探しクラス特徴を有するキャラクターだけが〈装置無力化〉を用いてシンボル解除できる。どちらの場合も難易度は25+呪文レベルであり、シンボル・オヴ・デスの場合は33である。


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