Spiritual Weapon/心霊武器
系統 力術[力場]; 呪文レベル クレリック2
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作、信仰
距離 中距離(100フィート+10フィート/レベル)
効果 力場でできた魔法の武器
持続時間 1ラウンド/レベル(解除可)
セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 可
力場でできた武器が出現し、術者の指示に従って遠くの敵を攻撃し、命中するたびに1d8+(術者レベル3ごとに+1、15レベル時の+5が最大)ポイントの[力場]ダメージを与える。この武器は、術者の信じる神格の好む武器や、術者にとって霊的に重要であったり象徴的な意義のある武器(下記参照)の形をとり、形をとった実際の武器と同じクリティカル可能域とクリティカル倍率を持つ。この武器は術者の指定した敵を攻撃する。呪文の発動したラウンドにまず1回攻撃し、その後も毎ラウンド、術者のターンに、指定した敵を攻撃する。攻撃ボーナスには術者の基本攻撃ボーナスを使用し(そのため2ラウンド目以降は毎ラウンド、複数回攻撃ができる可能性がある)、加えて術者の【判断力】修正値を攻撃ボーナスとして加えることができる。この武器は武器としてではなく呪文として攻撃するため、たとえばダメージ減少能力を有するクリーチャーをも傷つけることができる。また、[力場]効果なので、非実体クリーチャーを攻撃する際、相手が非実体であることによるダメージの減少を無視できる。この武器は常に術者のいる方向から攻撃する。この武器が挟撃ボーナスを得ることはなく、他の戦闘参加者に挟撃ボーナスを与えることもない。術者の特技や、戦闘時の特殊なアクションはこの武器に作用しない。この武器が呪文の距離外に行ってしまったり、術者の視界の外へ出たり、術者が指示を出さない場合、武器は術者の元へ戻り、その場に浮遊する。
2ラウンド目以降、術者は移動アクションを用いて、この武器を新しい目標に“向け直す”ことができる。そうしない場合、武器は以前のラウンドの目標を攻撃し続ける。武器の目標を変更したラウンドには、武器は1回の攻撃しか行なうことができない。以後のラウンドでその目標を攻撃する場合、術者の基本攻撃ボーナスが複数回攻撃可能なものであるなら、この武器は複数回攻撃を行なうことができる。スピリチュアル・ウェポンが遠隔武器の場合も、その武器の通常の射程単位ではなく、この呪文の距離を用いること。スピリチュアル・ウェポンが遠隔武器の場合も、目標の変更はやはり移動アクションである。
スピリチュアル・ウェポンを物理的な手段で攻撃したり、ダメージを与えることはできない。ただしディスペル・マジック、ディスインテグレイト、スフィアー・オヴ・アニヒレイション、ロッド・オヴ・キャンセレイションはスピリチュアル・ウェポンに作用を及ぼすことができる。接触攻撃に対するスピリチュアル・ウェポンのアーマー・クラスは12(10+超小型の物体であることによる+2のサイズ・ボーナス)である。
攻撃されたクリーチャーが呪文抵抗を持っているなら、術者はスピリチュアル・ウェポンが初めて敵に打撃を与えた時点で、呪文抵抗に対する術者レベル判定(1d20+術者レベル)を行なう。呪文抵抗を破ることができなかったなら、呪文は解呪される。そうでない場合、武器はそのクリーチャーに対して、呪文の持続時間の間、通常の完全な効果を発揮する。
術者の得る武器は、しばしば術者の信ずる神格が個人的に帯びている武器(たいていは独自の名前がある)の力場による複製である。信ずる神格のいないクレリックはその属性に基づいた武器を得る。信ずる神格のいない真なる中立のクレリックは、少なくともその時点でだいたいどの属性に従って行動しているかによって、いずれかの属性のスピリチュアル・ウェポンを作り出すことができる。それぞれの属性の武器は以下の通りである:善(ウォーハンマー)、悪(ライト・フレイル)、秩序(ロングソード)、混沌(バトルアックス)。