Helping Hand/導きの手
系統 力術; 呪文レベル クレリック3
発動時間 1標準アクション
構成要素 音声、動作、信仰
距離 5マイル
効果 おぼろげな手
持続時間 1時間/レベル
セーヴィング・スロー 不可; 呪文抵抗 不可
手のおぼろげな幻影を作り出す。術者はその手を使いに出して5マイル以内のクリーチャー1体を見つけさせることができる。それから手はそのクリーチャーをさし招き、相手がついてくるようなら術者のところまで案内する。
この呪文を発動するとき、術者は人物1人(あるいはクリーチャー1体)を、肉体的特徴を説明して特定する。肉体的特徴の説明に種族、性別、外見などを含めるのはよいが、レベル、属性、クラスなどのつかみどころのない要素を含めてはならない。説明が終わると、手は説明に合った対象を探して飛んでゆく。対象を探し当てるのにかかる時間は、続く表にあるように、対象がどれだけ離れているかによる。
手は対象を探し当てたなら、ついてくるように手招きする。相手がついてくるなら、手は術者のいる方角を指し、対象を導いて一番まっすぐで通りやすい道を通ってゆく。手は対象の10フィート前に浮かび、先に立って毎ラウンド240フィートまでの任意の速度で(対象に歩調を合わせて)動きつづける。手は対象を術者のところまで案内し終えたら消える。
対象は手についてくるように強要されるわけでも、何らかの特別な方法で術者に向かって進ませられるわけでもない。相手がついてこないことにしたら、手は呪文の持続時間の間対象を手招きし続け、そして消える。対象が術者の方へ向かっている途中に呪文が切れたら、手は消える。対象は自力で術者の居場所をつきとめねばならなくなるだろう。
術者が手に対して行なった説明に合致する対象が、5マイル以内に2体以上いたら、手が探し当てるのは一番近いクリーチャーである。そのクリーチャーが手についてこなくても、手は次の対象を探しには行かない。
4時間の捜索を終えて、5マイル以内に説明に合致する対象が見つけられなかったなら、手は術者のところに戻ってきて、手のひらを上に向けてみせて(そんなクリーチャーは見つかりませんでしたということを示して)消える。
おぼろげな手には物理的な形態があるわけではない。これが見えるのは術者と、術者の説明に合致する対象だけである。手は戦闘には参加できないし、その他何にせよ、対象を見つけ出して術者のところへ呼び招く以外のことは一切できない。固体を通り抜けることはできないが、小さな裂け目や隙間を通り抜けることはできる。手は、術者が呪文を発動して手が現れた場所から5マイルまでしか動けない。