出典 Inner Sea Gods 200ページ
イグゾールティドは自身の信仰の教えを体現している。宗教指導者というよりも、宗教のすべてのメンバーが見習うべき信仰の具現化である。公式の宗教的ヒエラルキーの一部であるかもしれないし、独立した崇拝者であるかもしれないが、どこへ行っても、他の人々に自分の信仰へと参加させたり、より完全にコミットするように鼓舞する。
絶え間ない瞑想、熟考、そして宗教的研究を通して、イグゾールティドは自身の神とのユニークなつながりを築き上げてきた。すべての信仰のイグゾールティドは特定の授けられた能力を共有するが、それぞれが宗教の特定の教えに基づいて特別な能力も授かる。たとえば、トラグのイグゾールティドとラマシュトゥのイグゾールティドでは行動も姿も全く異なる。しかし、すべてのイグゾールティドの行動は献身と情熱を持って行動し、行く先々で言葉と行動を通して熱狂を呼び起こす。
イグゾールティドになるためには、キャラクターは以下の基準すべてを満たさなければならない。
属性:選択した神格のものと同じ
神格:一柱の特定の神格の信仰
特技:《神格への恭順》、《技能熟練:知識:宗教》
技能:〈交渉〉 5ランク、〈知識:宗教〉5ランク、3レベルの信仰呪文の発動能力
イグゾールティドのクラス技能:〈製作〉【知】、〈交渉〉【魅】、〈治療〉【判】、〈威圧〉【魅】、〈知識:次元界〉【知】、〈知識:宗教〉【知】、〈言語学〉【知】、〈芸能:朗誦〉【魅】、〈職能〉【判】、〈真意看破〉【判】、〈呪文学〉【知】。
レベル毎の技能ランク:2+【知力】修正値。
ヒット・ダイス:d8。
1日毎の呪文 | ||||||
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1 |
+0 |
+0 |
+0 |
+1 |
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2 |
+1 |
+1 |
+1 |
+1 |
活力 |
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3 |
+2 |
+1 |
+1 |
+2 |
神聖なる恩恵1 |
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4 |
+3 |
+1 |
+1 |
+2 |
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5 |
+3 |
+2 |
+2 |
+3 |
権能の拡張 |
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6 |
+4 |
+2 |
+2 |
+3 |
神聖なる恩恵2 |
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7 |
+5 |
+2 |
+2 |
+4 |
神性の相 |
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8 |
+6 |
+3 |
+3 |
+4 |
情熱的なビジョン |
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9 |
+6 |
+3 |
+3 |
+5 |
神聖なる恩恵3 |
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10 |
+7 |
+3 |
+3 |
+5 |
奇跡を起こす |
武器と防具の習熟:イグゾールティドは選択した神格の好む武器の習熟を得る。
1日の呪文数/修得呪文:提示されているレベルで、イグゾールティドは上級クラスを追加する前に得ていた呪文発動クラスでレベルを得たかのように新しい呪文を得る。 しかし、1日の追加の呪文、修得呪文(任意発動の術者である場合)、及び呪文発動の有効レベルの増加を除いて、そのクラスのキャラクターが得たであろう他の利益を得ない。キャラクターがイグゾールティドになる前に複数の呪文発動クラスを持っている場合、1日毎の呪文を決定するために新しいレベルを追加するクラスを決定しなければならない。
信仰の印(超常)/Divine Brand:1レベルの時点で、イグゾールティドの体のどこかに印が現れる。印の位置は個々人や信仰によって異なるが、印はイグゾールティドが選択した神格を明確に表している。 信仰の印は、一般的に、手、前腕、胸、顔など、見えやすい場所に現れる。隠していない信仰の印は銀製の聖印(または邪印)として機能する。信仰の印がイグゾールティドから強制的に取り除かれると、24時間後に再び体に現れる。
恭順(変則)/Obedience:この上級クラスによって与えられる能力(この上級クラスによって増強されたすべての呪文発動能力を含む)を維持するために、イグゾールティドは信仰する神格に毎日恭順しなければならない(10ページ参照)。
学者(変則)/Scholar:イグゾールティドは様々な背景から来ており、選んだ信仰のさまざまな側面を研究している。1レベルの時点で、イグゾールティドはクラス技能のリストに追加の〈知識〉技能を一つ選択することができる。
活力(超常)/Vitality:信仰のエネルギーはイグゾールティドの体を満たし、回復力があるものにする。2レベルの時点で、イグゾールティドは頑健セーヴと容態安定化のための【耐久力】セーヴに+2の清浄または不浄ボーナスを得る。
神聖なる恩恵/Divine Boon:イグゾールティドはレベルを上げると、選択した神格から恩恵を得る。この恩恵の性質は、イグゾールティドが選択した神格によって異なる。各神格は3つの恩恵を与え、最後のものが最も強力である。3レベルの時点で、イグゾールティドは第一の恩恵を得る。6レベルの時点で第ニの恩恵を得、9レベルの時点で第三の恩恵を得る。これらの神聖なる恩恵の詳細については、210ページの《神格への恭順》特技と第一章の神格の説明を参照せよ。神聖なる恩恵が擬似呪文能力を与える場合、イグゾールティドの擬似呪文能力の術者レベルはそのキャラクター・レベルに等しい。この能力により、イグゾールティドは、《神格への恭順》特技単体よりも早くこれらの恩恵の使用権を得ることができる。キャラクターが通常の恩恵を得るために必要なヒット・ダイスに達しても追加の恩恵の使用回数を与えるわけではない。
宗教的な話し手(変則)/Religious Speaker:熱心な研究、瞑想、そして他の崇拝者との話し合いを通して、イグゾールティドは自身の信仰のついて話す芸術を修得した。4レベルの時点で、自身の信仰の印が見えている間、〈はったり〉、〈交渉〉、〈芸能:朗誦〉判定に+2の技量ボーナスを得る。
権能の拡張(超常)/Expanded Portfolio:5レベルの時点で、イグゾールティドは自身が選択した神格の信仰についての知識をさらに深め、神格が支配している領域の1つでより大きな力を得ることができる。イグゾールティドは自身が選択した神格の領域を選択し、その領域への使用権を得、有効クレリック・レベルとして自身のイグゾールティド・レベルを使用する。
イグゾールティドは、選択した領域の各呪文を1日1回擬似呪文能力として使用することもでき、術者レベルはイグゾールティド・レベルに等しい。イグゾールティドは自身がそのレベルの進行呪文を発動することができる場合にのみ、それぞれの擬似呪文能力を使用することができる。イグゾールティドが領域呪文の呪文スロットを持っている場合。選択した領域呪文を通常通りその呪文スロットで発動することもできる。
神性の相(超常)/Aspect of Divinity:7レベルの時点で、イグゾールティドは自身の信仰を反映する身体的特徴を得る。この身体的特徴は、個々人は神格によって異なる。例としては、火や水のように見える髪、鱗状や金属の肉、爪、爬虫類のような目や輝く目、またはかすかなカラフルなオーラがある。この特性は明白であったり微妙なものかもしれないが、いずれの場合も特殊な攻撃や能力を与えず、〈変装〉判定に-4のペナルティを受ける。
加えて、イグゾールティドは自身のキャラクター・レベルに等しい術者レベルで、高貴な者は、彼女のキャラクターレベルと等しいキャスターレベルでの永続的なプロテクション・フロム・ケイオス/イーヴル/グッド/ロー効果を得る。イグゾールティドはオーラは自身を保護する1つものから1つの属性を選択しなければならず、選択する属性はイグゾールティドの属性と対立する属性でなければならない(したがって神格のもの)。中立のイグゾールティドは4つの属性のいずれかを選択する。イグゾールティドがこの選択を行うと変更することはできない。
情熱的なビジョン(擬呪)/Ardent Vision:8レベルの時点で、イグゾールティドは常に自身の信仰の敵を識別することができる。自身のキャラクター・レベルに等しい術者レベルで、回数無制限にディテクト・イーヴル/グッド/ケイオス/ローを発動する能力を得る。イグゾールティドは自身の属性とは反対の属性を検知する属性1つを選択しなければならない(または自身が中立である場合、1つを選択する)。イグゾールティドがこの選択を行うと変更することはできない。
奇跡を起こす(超常)/Perform Miracle:能力の頂点に立つイグゾールティドは奇跡にほかならない効果を生み出すことができる。10レベルの時点で、イグゾールティドは1日1回以下のいずれかを行うことができる。
フィーブルマインドやインサニティなど、対抗するためにミラクルを必要とする特定の呪文の有害な影響を元に戻す。このような呪文を元に戻すには、イグゾールティドは11+目標となる効果の術者レベルの難易度はに対してイグゾールティド・レベルを加えた呪文発動クラスのレベルを使用して(イグゾールティド・レベルからの呪文発動の増加を含む)、術者レベル判定を行わなければならない。成功すると、イグゾールティドは呪文や効果を相殺する。失敗した場合、イグゾールティドは呪文や効果を相殺できないが、24時間後に再度行うことができる。
上記の効果に沿って、選択した神格に要求をする。そのためには、神の信仰の教えに基づいて、ダイヤモンドの粉末または別の適切な貴重な材料で10,000gpを捧げなければならない。潜在的な影響の例としては、倒れた味方を生き返らせて完全な健康状態に戻す、イグゾールティドと味方を間違いのない場所にテレポートさせる、町を野火から守るなどがある。いずれにせよ、神格の性質と一致しない要求は拒否される。
複製した呪文は通常通りセーヴィング・スローと呪文抵抗を可能にするが、セーヴィング・スロー難易度は7レベル呪文であるかのように計算する。イグゾールティドがこの能力を使用して、100gpを超えるコストの物質構成要素を持つ呪文を複製する場合、その物質構成要素を提供しなければならない。