出典 Pirates of the Inner Sea 24ページ
内海地方の海賊は、最も一般的な枷の地の海賊から、アンドーランの私掠船、河川諸王国の疾走する山賊まで、略奪を求めてさまざまな水域を航海する。船上で手腕を発揮する者は、船長に昇進し、自分の船を指揮することもある。インナー・シー・パイレーツは、航海と剣術の両方に長けており、ほとんどの者が一度以上、死に直面している。航海や略奪に役立つ様々な技能を持っており、インナー・シー・パイレーツが2人いてもはそれぞれ全く異なるかもしれない。
役割:アヴィスタン大陸とガルーンド大陸の周辺では、多くの船員が海賊として働いているが、この上級クラスでレベルを上げるほどに十分な経験を積んだ船員は、一般の甲板員よりも才能を発揮する。インナー・シー・パイレーツは自分の船の船長を務めることが多く、そうでない者でも、士官としてまたは熟練した船長の下で悪名高い船に乗り込む。
属性:インナー・シー・パイレーツはほとんどが混沌でめったに善はいないが、非秩序である。
インナー・シー・パイレーツになるためには、キャラクターは以下の基準すべてを満たさなければならない。
技能:〈鑑定〉 5ランク、〈職能:船乗り〉5ランク、〈水泳〉5ランク
インナー・シー・パイレーツのクラス技能は、以下の通り:〈鑑定〉【知】、〈登攀〉【筋】、〈威圧〉【魅】、〈知識:自然〉【知】、〈職能:船乗り〉【判】、〈水泳〉【筋】。
ヒットダイスの種類:d8。
1 |
+0 |
+0 |
+1 |
+0 |
急所攻撃 +1d6 |
2 |
+1 |
+1 |
+1 |
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3 |
+2 |
+1 |
+2 |
+1 |
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4 |
+3 |
+1 |
+2 |
+1 |
急所攻撃+2d6 |
5 |
+3 |
+2 |
+3 |
+2 |
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6 |
+4 |
+2 |
+3 |
+2 |
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7 |
+5 |
+2 |
+4 |
+2 |
急所攻撃+3d6 |
8 |
+6 |
+3 |
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+3 |
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9 |
+6 |
+3 |
+5 |
+3 |
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10 |
+7 |
+3 |
+5 |
+3 |
急所攻撃+4d6 |
以下のすべてがインナー・シー・パイレーツ上級クラスの特徴である。
武器と防具の習熟:インナー・シー・パイレーツは、カットラス、フックハンド、レイピア、ショートソードの習熟を得る。インナー・シー・パイレーツは鎧の習熟を得ない。
急所攻撃(変則)/Sneak Attack:この能力はローグの同名の能力と同様に機能する。追加ダメージは4レベルの時点と以降3レベル毎に+1d6ずつ増加する。インナー・シー・パイレーツが他の源から急所攻撃のボーナスを得る場合、ダメージ・ボーナスは累積する。
海賊の技/Pirate Talent:インナー・シー・パイレーツは自身の技術を発達させることによって、仕事で自分を助ける多くの技を学ぶ。4レベル以降4レベル毎に海賊の技を得る。インナー・シー・パイレーツは個々の技を複数回選択することはできない。
アスタリスクの印がある技は、インナー・シー・パイレーツの急所攻撃に効果を追加する。これらの技の1つだけが個々の攻撃に適用でき、攻撃ロールを行う前に決定しなければならない。
古典的剣闘士(変則)/Classic Duelist:インナー・シー・パイレーツはカットラス、レイピア、ショートソードでの攻撃ロールに+1の技量ボーナスを得る。
深呼吸(変則)/Deep Breath:インナー・シー・パイレーツは【耐久力】判定を開始しなければならない前までに【耐久力】修正値の3倍に等しいラウンド数の間息を止めておくことができる。
タダ飲み(変則)/Drink for Free:この能力は、インナー・シー・パイレーツがよく行く酒場で賞賛または恐れられていることを前提としている。インナー・シー・パイレーツは、インナー・シー・パイレーツ・レベル毎に1件の酒場を「お得意の酒場」として指定する。お得意の酒場にいるとき、インナー・シー・パイレーツは無料で酒を飲む。加えて、お得意の酒場での〈交渉〉と〈威圧〉判定に+2の状況ボーナスを得る。
Farseer(変則)/Farseer:海賊は交代で見張り役を務める。この能力を持つインナー・シー・パイレーツは、地面から少なくとも10フィート離れているか、船の甲板の上にいるとき、〈知覚〉判定に対する距離に基づくペナルティを半減させる。
手刀(変則)/Hand Stab*:インナー・シー・パイレーツは、急所攻撃を命中させることで、敵の武器を持つ手を弱めることができる。相手に急所攻撃ダメージを与えると、相手に武器落としをしやすくなる。次のローグのターン終了時まで(訳注:ローグではなくインナー・シー・パイレーツのはず。コピペミスか)、その相手に武器落としをする試みでは、武器落としに対して+2のボーナスを得る。
素早い鑑定眼(変則)/Quick Appraise:インナー・シー・パイレーツは、ときどき、最も価値のあるアイテムをすばやく選択して、持ち去る必要がある。アイテムを移動アクションとして鑑定し、最も価値のあるアイテムを標準アクションとして判断することができる。
リギングモンキー(変則)/Rigging Monkey:一部のパイレーツは、ロープを登ったり索具をしたりするのが上手になる。この能力は、インナー・シー・パイレーツが登攀に役立たせるためにロープを使っているとき、〈登攀〉判定に+2のボーナスを与える。加えて、登攀に役立たせるためにロープを使っているとき、インナー・シー・パイレーツは半分の移動速度で移動することができる(-5のペナルティを受けることで、通常の移動速度でも移動できる)。
嵐の中の船員(変則)/Storm Sailor:インナー・シー・パイレーツは航海や航行の目的で、全て嵐を1段階less severeであるものとして扱う(この効果は〔Hurricane Savvy〕のキャラクターの特性や風の状態に関連するその他の効果と累積する)。不安定な地面を通常の移動速度で移動するための〈軽業〉判定を行うことができ、少しすべりやすい、少し足場が悪い、中程度に足場が悪いmoderately unsteadyの状況による〈軽業〉判定に対するペナルティを受けない。
艤ぎ装者(変則)/Windrigger:インナー・シー・パイレーツは内海の海賊は、タッキングという巧妙な技術を学んだ。難易度15の〈職能:船乗り〉判定で、1時間の間船の基本移動速度を5フィート増加させる。
上級海賊の技/Advanced Tricks:6レベル、8レベル、9レベルの時点で、インナー・シー・パイレーツは海賊の技の代わりに以下の上級海賊の技のいずれかを選択できる。
爆発的加速(変則)/Burst of Speed:インナー・シー・パイレーツは、本当に重要であるときに船の速度を出すことを学んだ。難易度20の〈職能:船乗り〉判定で自身の船の基本移動速度を1ラウンドの間2倍にする。インナー・シー・パイレーツはこの能力を1日1回使用できる。
防御的登攀(変則)/Defensive Climber:インナー・シー・パイレーツは登攀のときアーマー・クラスへの【敏捷力】ボーナスを失わない。
恐れ知らずの前進(変則)/Fearsome Advance*:インナー・シー・パイレーツが急所攻撃でダメージを与えた場合、ダメージを受けた相手の士気をくじくための割り込みアクションとして、〈威圧〉判定を行うことができる。
足払い一掃(変則)/Foot Sweep*:インナー・シー・パイレーツは、正確な攻撃からの痛みで動揺している相手の脚を掃討することを学んだ。インナー・シー・パイレーツが急所攻撃でダメージを与えた場合、割り込みアクションとして、ダメージを与えた相手に足払い攻撃を行うことができる。足払い攻撃の通常のルールは全て適用され、《足払い強化》などの特技は通常通りこの攻撃を修正する。
船舶の権威(変則)/Shipboard Authority:1日1回全ラウンド・アクションとして、インナー・シー・パイレーツは乗組員に命令を叫ぶことができる。インナー・シー・パイレーツから30フィート以内にいるすべての味方は、インナー・シー・パイレーツ・レベル毎に1ラウンドの間攻撃ロールまたは特定の技能判定に+1の士気ボーナスを得ることができる。インナー・シー・パイレーツは、この能力を使用するときにどのボーナスに適用されるかを指定し、この能力の持続時間の間ボーナスを変更することはできない。