このそびえ立つような植物は蔓と棘のかたまりである。茎の何本かは恐ろしいことに動くことができ、その先端にはそれぞれ歯でいっぱいの緑の顎になっている。
経験点9,600
真なる中立/超大型サイズの植物
イニシアチブ +8; 感覚 振動感知60フィート、夜目; 〈知覚〉+10
アーマー・クラス 22、接触12、立ちすくみ18(+10外皮、-2サイズ、+4【敏】)
ヒット・ポイント 149(13d8+91)
頑健 +17、反応 +8、意志 +5
完全耐性 睡眠、[精神作用]効果、毒、(ポリモーフ)、麻痺、朦朧化; 抵抗 [強酸] 20
移動速度 10フィート
近接 噛みつき(×4)=+15(1d8+7、加えて“つかみ”)
接敵面 15フィート; 間合い 15フィート
特殊攻撃 包み込み
【筋】25、【敏】18、【耐】25、【知】1、【判】12、【魅】6
基本攻撃 +9; 戦技ボーナス +18(組みつき+22); 戦技防御値 32(足払いされない)
特技 《イニシアチブ強化》、《頑健無比》、《技能熟練:隠密》、《強打》、《渾身の一打》、《薙ぎ払い》、《武器熟練:噛みつき》
技能 〈隠密〉+9(下生えでは+17)、〈知覚〉+10; 種族修正 +8下生えでの〈隠密〉
出現環境 温暖/沼地
編成 単体、2体、木立(3~6)
宝物 乏しい
包み込み(変則)/Engulf ジャイアント・フライトラップのターンが、サイズ分類が2段階以上小さい敵をその口に捕らえた状態で開始された場合、(敵を押さえ込むのと同じ様に)戦技判定に成功すれば顎を閉じて敵を完全に覆い隠すことができる。戦技判定が成功した場合、獲物を包み込み、その腔を消化酵素で満たすことで、1d8+7ポイントのダメージと2d6ポイントの[強酸]ダメージを与える。その密閉は気密性を持ち、包み込まれたクリーチャーは窒息の危険にさらされる。包み込みは押さえ込みの特殊な形式であり、押さえ込まれた場合と同様の方法で脱出することができる。包み込まれたクリーチャーはこの植物の顎の中に完全に取り込まれているため、フライトラップの犠牲者は視線や効果線を必要とする効果や攻撃の対象となることはない。敵に組みついたり押さえ込んだりしているジャイアント・フライトラップは、他の目標に対して噛みつき攻撃を行うことはできないが、それ以外の点に関しては妨げられることはない。
この危険な捕食者は、土は痩せているが動物は豊富な地域に育つ頑健な植物であり、より普通に見られる(はるかに小さな)近縁種の巨大版である。小さなフライトラップが虫を捕らえて生育の足しにするように、ジャイアント・フライトラップは動物、人型生物など全ての接近しすぎる愚か者を同じ目にあわせる。各地方では、この植物は「マンキャッチャー(人食い草)」「スナップジョー・プラント(噛みつき草)」「ドラゴンリーフ・プラント(竜葉草)」「カウバイター(牛齧り)」「グリーン・ガルパー(飲み込み草)」などと言い習わされているが、冒険者たちは単純に「巨大蝿捕草」と呼ぶ。
ジャイアント・フライトラップの獲物は昆虫よりは賢いものが多いので、この巨大な植物は小さな仲間よりもはるかに攻撃的な狩人へと進化した。触手のようにのたくる根を使って、より獲物が多い地へとゆっくりと歩くことができ、周囲の葉に姿を溶け込ませることに関してはかなりの技量を持つ。ジャイアント・フライトラップの顎と茎は素早く動くことができ、何かが通りかかるや否や電光のように伸びて噛みつく。この植物自体はわずかな知性を持ち、強力な敵に対しては攻撃をやめておく、程度の限定的な戦術も使うことができる。
ジャイアント・フライトラップのほとんどは4つの顎をもっているが、1つしか持っていないものも、8つ以上を持っているものもいる。一般的なルールとしては、ジャイアント・フライトラップの噛みつき攻撃を1つ追加するごとに、ヒット・ダイスを2上昇させ、外皮ボーナスを+1上昇するべきである。このように攻撃とヒット・ダイスを増やすごとに脅威度を+1する。この植物の噛みつきを3つ以上追加した場合は、『表:脅威度ごとのモンスターの能力』を参照して、脅威度が適切であるかを確認せよ。
ジャイアント・フライトラップの茎は20フィートだが、大体はかたまりの中央に比較的密集して生えている。完全に成長したフライトラップの顎は差し渡し7フィート。ジャイアント・フライトラップの体重は9,000ポンドである。