この青白いぬるぬるした長虫のようなクリーチャーは人間ほどの大きさで、その口は気分が悪くなるような絡まった触手と鉤のような顎からなる。
経験点800
真なる中立/中型サイズの異形
イニシアチブ +2; 感覚 暗視60フィート、鋭敏嗅覚; 〈知覚〉+12
アーマー・クラス 15、接触12、立ちすくみ13(+3外皮、+2【敏】)
ヒット・ポイント 27(5d8+5)
頑健 +2、反応 +3、意志 +6
ダメージ減少 10/魔法
移動速度 30フィート、登攀20フィート
近接 噛みつき=+4(1d4+1)、触手(×4)=-1(1d4)
【筋】12、【敏】14、【耐】13、【知】3、【判】14、【魅】5
基本攻撃 +3; 戦技ボーナス +4; 戦技防御値 16(足払いされない)
特技 《足止め》、《技能熟練:知覚》、《迎え討ち》
技能 〈隠密〉+6(岩砂漠では+14)、〈知覚〉+12、〈登攀〉+9; 種族修正 +8岩砂漠での〈隠密〉
言語 アクロ語(話せない)
出現環境 気候問わず/地下
編成 単体または小集団(2~5)
宝物 乏しい
長虫のようなグリックは洞窟やトンネルの恐怖であり、闇の中から延び上がって獲物を捕らえる機会を求めて交通量の多い地下の通路や地底都市の近くで待ち伏せをする。グリックに打ち倒された者がすぐに食べられることはめったにない。そのかわりに、新鮮な食べ物は狭い穴や洞窟の天井の高いところにあるグリックのねぐらに引きずっていかれ、グリックが手が空いているときに少しずつ齧られることになる。
グリックの起源については知られていない。グリックは初歩的な知性を持ってはいるが、語るような社会は持たず、ほとんどは単独で遭遇する。不運な旅行者が複数の個体と出会ったような場合には、グリックの集団はやり取りをしたり協同作業をしているようには見えない。そのかわり、それぞれが個別の目標に攻撃し、敵を引き倒すとすぐに戦利品を持って撤退する。また、有能な捕食者であるグリックは武器に抵抗力のある奇妙な外皮によってとりわけ危険なものとなる。多くの新米冒険者が彼らの非魔法的な武器ではそのクリーチャーにダメージを与えることができないためにグリックの攻撃に倒れている。グリックに慣れているもの(特にドワーフ、モーロック、トログロダイト)は対処のための最善の戦術は退却してより強力な武器または魔法的な強化をもって待ち受けることだと知っている。
グリックは飛び掛って奇襲する準備が整うまでそのくらい色合いと壁を登る能力で視界の外に留まることに頼る。いままでいた地域で食物が乏しい場合には、グリックは地表へと旅し獲物を探して荒野をうろつくことが知られているが、このような旅行はほとんど常に必要によるものであり、グリックが新たな地下のねぐらの入り口を見つけるとすぐに終了する。彼らは闇と頭上に天井がある心地よさを好み、開けた空を避けて自分自身と頭上の虚空の間に木、低い雲、建物をおいて長距離を移動する。
この地表に適応した地底性のグリックの変種は緑色がかっておりジャングルの下生えに潜むか低く張り出した枝に登り予期していない獲物の上から落ちかかる。その〈隠密〉判定への種族ボーナスは岩がちな地域の変わりに森林地域に適用される。ジャングル・グリックは地下に住む同類よりも活力がある。全てのジャングル・グリックはアドヴァンスト・クリーチャーの単純なテンプレートを有し、ボーナス特技として《追加HP》を得る。