歯をむき出しにした口とヨレヨレの髪で体の半分となるこの化物は、奇妙な優美さのある1本の足で飛び回る。
経験点1,600
中立にして悪/中型サイズの異形
イニシアチブ +1; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+9
オーラ [恐怖](30フィート、難易度15)
アーマー・クラス 18、接触14、立ちすくみ14(+3回避、+4外皮、+1【敏】)
ヒット・ポイント 45(7d8+14)
頑健 +4、反応 +3、意志 +8
移動速度 30フィート
近接 バトルアックス=+10(1d8+5/×3)、噛みつき=+5(1d6+2)
【筋】20、【敏】13、【耐】15、【知】6、【判】12、【魅】15
基本攻撃 +5; 戦技ボーナス +10; 戦技防御値 24(対足払い28)
特技 《軽業師》、《強打》、《薙ぎ払い》、《鋼の意志》
技能 〈隠密〉+6、〈軽業〉+13、〈知覚〉+9
言語 共通語
その他の特殊能力 驚異的な平衡感覚
出現環境 温暖/丘陵または平地
編成 単体
宝物 標準(バトルアックス、その他の宝物)
[恐怖](超常)/Fear ファハンが見える半径30フィート以内の各クリーチャーは難易度15の意志セーヴに成功するか、1d4ラウンドの間恐怖による麻痺状態とならなければならない。セーヴに成功したクリーチャーは24時間同じファハンの恐怖のオーラの影響を受けない。これは麻痺効果かつ[精神作用]効果である。セーヴ難易度は【魅力】に基づいている。
驚異的な平衡感覚(変則)/Incredible Balance 奇妙な生体構造にも関わらず、ファハンは危険自体を真っ直ぐに脱するのに熟達している。ファハンはアーマー・クラスに+3の回避ボーナスと戦技判定に対する戦技防御値に+4の種族ボーナスを得る。
畏怖を覚えるファハンの恐ろしい形相は、偶然ファハンが跳ねる進行方向にいた最も勇敢な者以外の全てを麻痺させる。ファハンの何が人の血も凍らせているのかについてだけでも報告書同士で意見が合わない――平衡や速度を損なわない1本の脚と足か、クリーチャーの胴体の中心から突き出ているあまりに強そうな腕か、悪意を持った笑い目で獲物を見ている球根状の単眼か。おそらく、元凶はそのすべての細孔からにじみ出るように見える容赦のない怒りと凶暴性を混合している全ての組み合わせである。
ファハンが持つ人型の姿へのグロテスクな類似性は自身のことを知らない愚かな旅人を怯えさせるのに十分かもしれないが、醜態の外見のどの一部をとっても長く鋭い2列の完全な歯列で満たされている唸り鳴らされる口――汚れた悪夢から産まれた檻に見える口――ほどには恐怖を誘発しない。絶えず空中で歯軋り音や咀嚼音を鳴らしているファハンは、この恐ろしいクリーチャーを避けられない人々へひどい傷を届ける。
ファハンは話すことはできるが、遭遇する相手を罵るためだけである。これらの野蛮なクリーチャーに文化と識別できるものはなく、賢者と自然主義者は未だにどのように繁殖するのかについて混乱している。まるで彼らは時に応じて恐ろしい姿を帯びる純粋な激怒であるかのようだ。
典型的なファハンは身長6フィート弱で、半分が人間であるように見えるにもかかわらず筋肉質であるため、体重およそ150ポンドである。非常に大型のクリーチャーというわけではないが、恐怖の構成物とにじみ出る恐怖のオーラは実際のサイズより大きく見える存在感を与える。