この充血した眼球は血色の神経を引きずっている。その神経は羽ばたく羽根のように広げられている。
経験点200
中立にして悪/微小サイズのアンデッド
イニシアチブ +1; 感覚 暗視60フィート; 〈知覚〉+7
アーマー・クラス 15、接触15、立ちすくみ14(+4サイズ、+1【敏】)
ヒット・ポイント 9(2d8)
頑健 +0、反応 +1、意志 +5
完全耐性 アンデッドの種別特性
移動速度 5フィート、飛行60フィート(完璧)
近接 叩きつけ=+6(1d2-3)、翼(×2)=+6(1d1-3、加えて“幻惑”)
接敵面 1フィート; 間合い 0フィート
特殊攻撃 苦悶の涙、幻惑
【筋】4、【敏】13、【耐】―、【知】7、【判】14、【魅】11
基本攻撃 +1; 戦技ボーナス -2; 戦技防御値 5(足払いされない)
特技 《武器の妙技》
技能 〈隠密〉+18、〈知覚〉+7、〈飛行〉+15
言語 共通語(話せない)
その他の特殊能力 視覚共有
出現環境 気候問わず
編成 単体または徒党(2~8)
宝物 なし
このクリーチャーは空中をぎこちなく羽ばたきながら、いつもしょっぱい涙を滴らせている。そのため、イシトクが空を飛ぶと、その後に涙の染みが残る。死霊術士や呪文を発動できる強力なアンデッド・クリーチャーの結社と遭遇する時は大抵、イシトクは仲間や密偵、時には使い魔としてさえ仕えている。作成者は通常見張りとしてイシトクを用いる。研究室、巣、ダンジョンの広間を飛び、侵入者を監視したり客や実験対象を調べたりするために送り込まれる。イシトクの作成者はこのクリーチャーが持つただ一つの目を通してものを見ることができる。その際、作成者は内部にある私室や他の警備の厳しい範囲から離れることなく、所有地を見張ることができる。
イシトクの攻撃はそれ自体弱いものの、この空飛ぶ眼球の翼で攻撃されたクリーチャーは、イシトクが作成される元となったクリーチャーが経験した人生最後の数瞬を見ることになる。この恐怖に満たされた視界は感情を震わせるに十分なもので、犠牲者は自分が死を経験したかのように感じることになる。
呪文の使い手は、損傷のない眼球が最低でも1つ残っている小型ないし中型の死体の頭部から、イシトクを作り出すことができる。その頭部はアニメイト・デッドを用いて最低でも1ヒット・ダイスの自律したアンデッドにしなければならない(これは、この呪文で自律させられる合計ヒット・ダイスと、術者が制御することのできる合計ヒット・ダイスの両方に数えられる)。その後、感覚をつなぐためにクレアオーディエンス/クレアヴォイアンスもしくはロケート・オブジェクトを、飛行能力を与えるためにウィンド・ウォール、エア・ウォーク、フライ、レヴィテートのいずれかを発動する。これらの呪文が完了した後、頭部の目の1つが眼窩から独りでに飛び出し、イシトクとなる。残った頭部は死体のままである。