ヴードラ人はカスマロン大陸東南部のブードラ半島に住む人間の民族である。
皮膚の色はさまざまで、黒色から内海地方の民族と変わらないものまでいる。同じカーストの中でも明るい色の肌(しかし明るすぎない)をした者が高いランクにあるとされる。
ヴードラ人は可能な限り、故郷の気候に合った緩く身体に合った豪奢な服を着ることを好む。女性は明るい色のサリーをまとい、頭を美しいスカーフで覆う。黄金の装飾具、特に耳や鼻、目蓋にピアスをすることもよくある。既婚女性は額の中心に通常は赤でいくつかの点を彩色し、裕福な未婚女性は同じ場所に小さな宝石などの飾りを付ける。男性はしばしば膝まであるキルトや足首まであるゆるいパンツをはく。
厳格なカースト制度を持ち、前世の行いによって現世の生まれが決まっていると信じていおり、その社会は非常に安定している。しかし人々はそこに安住するだけでなく、商人や傭兵、探検家として多くが他の国に赴いている。
数千もの神を崇拝し、それらはイローリなどかつて人間であった者である。他にグルハスサGruhastha、シューダ Suyuddha などと言う神が知られている。
美しい動きとよい物語をつむぐ能力に大きな価値を置き、よい踊り手と語り手は大いに尊敬される。またティエン・シアで生まれた武術を非常に発達させている。
ヴードラ料理はスパイス、野菜、日々のたんぱく質に支えられており、世界の料理の中で最も多様なものの1つである。
内海地域ではアブサロム、ジャールメレイ、カタペシュ、ネックス、オシーリオンでよく見られる。
ほとんどのヴードラ人は名、ミドルネーム(通常は父親の名)・姓の3つの名を持つ。名と姓は地域と宗教、カーストによって大きく異なる。ほとんどの名はほんのわずかな違いだけで男女ともに使われる。
女性名:アブハー Abha、アナヒタ Anahita、ハリタ Harita、ヘーマ Hema、イーサ Isa、ジュヤジ Jayazi、ラリティア Lalitya、ナギナ Nagina、ナヴャ Navya、パドマ Padma、パルヴァーティ Parvati、ラティ Rati、サジニ Sajni、ヴィラジ Viraji、ザキ Zaci
男性名:バーラ Bala、バリド Barid、ダクシ Dakshi、ダーパン Darpan、ハヴァ Hava、クラマ Krama、マハシ Mahasi、マヌジェスサ Manujyestha、ニサ Nitha、プラターパ Pratapa、サジャン Sajan、スンナ Sumna、ヴィラジ Viraj、ヤントゥル Yantur
[1] Erik Mona et al.(2008). Campaign Setting, p. 38. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1