ヴァリシア人はヴァリシアに起源を持つ芸能に優れた民族であり、隊商を組んで世界中を放浪している。
暗色の肌をしており、明るい色の服と装飾品、特にスカーフを好み、複雑な刺青をしている。
伝説によれば、かつてヴァリシア人は恐ろしい破滅によって故郷を離れることになり、いつか故郷に戻れるという神託がある日まで、彼らは世界を放浪し続けるという。定住することなく馬車で町や村を訪れ、歌や踊り、語り部として金を稼ぐ。
色には力があると信じ、エネルギーを引き寄せるためにその場合に応じた色の服を選ぶ。またどこかに隠しておかなければならない貨幣よりも、常に身につけておける宝石を好む。
氏族の伝統や家族の年長者を大切にし、それらに対する侮辱は決して許さない。
カリストリア、カイデン・カイリーエン、デズナ、エラスティル、ノルゴーバー、シェーリン、ウルガソーア、ゾン=クーソンを信仰するものが多い。
どこででも生活しているが、ヴァリシア、ウースタラヴ、エンカーサン湖周辺地域に特に多く見られる。
ヴァリシア人は名と姓を持つ。母音で始まり母音で終わる、多音節の長く複雑な名前を好む。
女性名:アリカ Alika、アリンザ Alinza、アンカ Anca、ボグダナ Bogdana、カーメリジア Carmelizzia、エスメラルダ Esmerelda、イリニカ Ilinica、イオラナ Iolana、ルミニタ Luminita、ミレラ Mirela、ナルシジア Narcizia、ニシニアナ Nicinniana、ピオウサ Piousa、ヴィオレッタ Violetta、ゼルダーナ Zeldana、ズリオリカ Zriorica
男性名:アレザンダル Alezandaru、アンドレジ Andrezi、ドーリン Dorin、エウゲニ Eugeni、カタリン Katallin、グリゴア Grigore、ヘンリク Henric、イオナク Ionacu、イオジフ Iozif、マルトゥジ Marduzi、シルヴィウ Silviu、スケンダー Skender、ティベリウ Tiberiu、ヴィオレイ Viorel、ザンドゥ Zandu、ズステリアン Zstelian
[1] Erik Mona et al.(2008). Campaign Setting, p. 36. Paizo Publishing, LLC. ISBN 978-1-60125-112-1